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バングラデシュにおける井戸水の砒素汚染の現状

バングラデシュでは1970年代から、飲料水を確保するために、行政や外国のNGOなどの協力により、多くの井戸(チューブウェル)が掘られてきました。しかし1993年、バングラデシュの北部の村で井戸水から砒素が検出され、砒素に汚染されていない水を求め、さらに深く(200〜300メートル)掘って飲料水を確保してきました。

ところが、近年その深井戸からもバングラデシュの基準値0.05ppm(WHO基準0.01ppm)を超える砒素が検出されています。その原因ははっきり分かっていません。

バングラデシュでは国民の約90%が飲料水を井戸に頼っています。469の郡のうち270郡の井戸水が砒素に汚染されている現在、3000万人以上の人々が危険にさらされています。

砒素による被害

砒素に汚染された水を飲み続けると、砒素中毒に陥り、皮膚がんや内臓疾患も引き起こします。そしてこの砒素中毒には、医学的治療はもちろんのこと、何よりも砒素に汚染されていない水を飲むことが重要であり、症状が軽度であればそれだけで改善されるのです。

 

JBCFによる砒素汚染対策

私たちが活動しているドハール地区でもフィールドキットを用いた検査の結果0.4~0.7ppmという高濃度の砒素が検出されています。(現在も調査中)



調査しているうちに、住民達はまだまだ砒素に対する知識不足で、煮沸したら大丈夫と思っている人も数多くいるとがわかりました。

私たちは、砒素の恐ろしさをできるだけ多くの人たちに広める努力をしています。

しかし、家の近所に砒素に汚染された井戸しかない場合もあり、命の源であるきれいな水を得るには非常に困難な状況です。


私たちは、株式会社パトネットと日本ベーシック株式会社の協力を得て、手回しポンプによる河川や池の浄水実験を行っています。しかし、バングラデシュでは河川に生活排水や工場排水が垂れ流しにされているため、河川の場所によっては砒素よりも毒性の強い有害物質が存在する場合もあり、非常に多くの問題を抱えていますが、これからも現地の人々と共に試行錯誤していこうと思います。



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